東京電力福島第1原発事故の避難指示が昨年3月に一部で解除された福島県浪江町の津島地区で23日、水稲の試験栽培が始まり、14年ぶりの田植えが行われた。同地区の米は出荷制限が続いているため、収穫後に放射性物質の濃度検査を行い、全て廃棄する予定。しかし久々の田植えに参加した元住民らは笑顔で汗を流し、今後の出荷再開に期待を込めていた。
快晴の日差しの下、元住民や町職員ら15人ほどが参加。約千平方mの水田に、福島県のオリジナル品種「里山のつぶ」を手作業で植えていった。現在は福島市で暮らす菅野雄造さん(66)は「事故で大変なこともあったが、やっと一歩進むことができた」と声を弾ませた。
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