東京都品川区の森沢恭子区長が22日、「一日民生委員」として、啓発活動や高齢者宅訪問を行った。民生委員は高齢化やなり手不足の問題に直面していて、区は少しでも委員を増やしたい考えだ。

 民生委員は、高齢者の見守りや子どものサポートなど地域で活動するボランティア。区民と行政をつなぐ「パイプ役」を担う。区福祉計画課によると、区では現在、269人いる。

 森沢区長はこの日、大井町駅から活動をスタート。チラシなどを配った後、1人で暮らす91歳の女性宅や、夫婦で暮らす高齢者世帯を訪問。「困ったことはないですか」「買い物はいつもどちらに行かれていますか」などと話しかけ、見守り活動を行った。高齢者サロンでは、参加者とトランプやかるたなどをして交流を楽しんだ。

 森沢区長は「民生委員の方々が地域に根ざして活動しているからこそ、地域の安心安全が守られているというのを実感した。より多くの人に活動を知ってもらい、地域のために活動してくださる方が増えるように啓発していきたい」と話した。(野田枝里子)

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