トラック4台と乗用車3台が絡む事故があった首都高速道路池袋線下り線=14日、埼玉県戸田市(共同通信社ヘリから)

 埼玉県戸田市の首都高速道路で車7台が絡み3人が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反容疑で現行犯逮捕された運送会社社員降籏紗京容疑者(28)が仕事を「休めなかった」と供述していることが23日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、容疑者は11日の勤務中に喉に違和感があり、12日以降、熱があるのを確認していた。12、13日に市販の風邪薬を、事故当日の14日に鎮痛剤を飲んだと説明している。頭痛もあったといい、警視庁は、体調不良を自覚しながら運転した疑いもあるとみて道交法違反(過労運転)容疑も視野に捜査している。

 現場付近のカメラの画像などから、容疑者のトラックは時速約77キロで走行していたとみられる。

 勤務先の運送会社によると、13日は午前5時から同11時50分ごろまで勤務。正午ごろの点呼で「体調が悪い」と申告があり、早めに帰宅させた。14日は午前4時ごろに出発。通常は体調確認をするが、本人が早く出てしまったのでチェックしていなかった。容疑者は「ぶつかった時は意識がなかった」と話している。

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