子宮けいがんなどを防ぐための「HPVワクチン」は、接種後に体の痛みを訴えた人が相次いだことなどから、国は一時、積極的な接種の呼びかけを中止しましたが、その後、有効性や安全性が確認できたとして、おととし4月、積極的な呼びかけを再開しました。

しかし、厚生労働省がことし2月から3月に、定期接種の対象者6000人に行ったアンケートで、接種をしていない人や完了していない人に今後、HPVワクチンを接種したいか尋ねたところ、
▽接種の意志がある人が25.4%、
▽意志がない人が31%で、
▽わからないと答えた人が43.7%でした。

また、厚生労働省は、積極的な接種の呼びかけを中止していた期間に接種しなかった人を対象に来年3月まで無料で接種できる制度を設けていますが、対象となる人にこの制度を知っているか尋ねたところ、およそ半数にあたる48.5%が制度を「知らない」と回答しました。

厚生労働省は、接種の機会を設けていることを広く伝える必要があるとして、今後自治体などと連携して、周知に力を入れていく方針です。

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