「立山黒部アルペンルート」が全線開通し、「雪の大谷ウォーク」を楽しむ観光客(15日午前、富山県立山町)=共同

北アルプスの立山連峰を貫き、富山と長野をケーブルカーやバスで結ぶ観光路「立山黒部アルペンルート」が15日、4カ月半ぶりに全線開通した。訪れた観光客らが春の銀世界を堪能した。11月末まで。

室堂ターミナル(2450メートル)近くでは、降り積もった雪を道路まで掘り下げてできた高さ14メートルの巨大な壁の間を歩く「雪の大谷ウォーク」も開始。夫婦で初めて訪れた、茨城県美浦村の会社員、西沢武さん(62)は「想像より雪壁が高くて驚いた。以前から写真で見ていたが、自分の目で見ると感動する」と満足げな表情で話した。

立山トンネルの室堂―大観峰間の約3.7キロを約10分で結ぶ国内唯一のトロリーバスは、12月1日で廃止予定。運行会社の担当者は「これまでの思い出とともに、最後のトロリーバスも楽しんでほしい」と話した。〔共同〕

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