京都・嵐山で行われた「三船祭」で、川面に扇を浮かべる俳優の観月ありささん(19日)=共同

平安貴族の船遊びを再現した車折(くるまざき)神社(京都市右京区)の「三船祭」が19日、京都・嵐山であった。雨の大堰川で、船首を竜の頭で華やかに飾るなどした4隻の船が出発。雅楽の音色が響く中、色鮮やかな装束をまとった子どもらが舞楽を奉納し、川岸から眺める観光客らを魅了した。

御座船では俳優の観月ありささん(47)が着物をまとい、川面に色とりどりの扇を浮かべる「扇流し」を披露。「お祭りを通して、京都の良さをみなさんに伝えることができれば」と話した。

平安貴族の船遊びを再現した「三船祭」。雨の中、華やかに飾られた船が観光客らを魅了した(19日、京都・嵐山)=共同

三船祭は宇多上皇が行った船遊びを模している。扇流しは室町時代、子どもが落とした扇が流れて行くのを見て将軍が感動したという故事が由来となっている。〔共同〕

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