18日午後1時ごろ、秋田県鹿角市十和田大湯の山林で鹿角警察署の20代と40代の男性警察官2人が、「男性が倒れている」という通報を受けて捜索中にクマに襲われました。頭や腕などにけがをして重傷だということです。
現場は、十和田湖の南側に位置する、青森県との県境に近い山林です。
付近では、今月15日から64歳の男性が行方不明に、18日も山菜採りに入った68歳の女性が行方不明になっていて、警察や消防が18日正午ごろから捜索していました。
警察官2人がクマに襲われたのは、捜索を開始して40分ほど過ぎて、男性の遺体を見つけて搬送しようとした時だったということです。
この遺体が行方不明になっている64歳の男性と関連があるかどうかは確認できていないということです。
行方不明の2人 19日もヘリとドローンで捜索へ
今回の事態を受けて、秋田県は、18日夜、県や警察などによる緊急対策会議を開きました。
県の報告では、鹿角市は、現場の山林を含む形で入山を禁止するエリアを拡大し、一般の人が立ち入らないようにしたということです。
また、佐竹知事は「ほかの県からの入山者もいるので注意を呼びかけないといけない。国と話をして、急いで対策を検討していきたい」と述べました。
警察や消防は、行方不明になっている2人について、19日に改めてヘリコプターやドローンなどを使い、捜索することにしています。
クマ対策 どうすれば?
警察は山に入る時は
▽複数で行動するほか
▽鈴やラジオを鳴らす
▽クマを撃退するためのスプレーを携帯するなど
対策を徹底するよう呼びかけています。
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