「姫路お城まつり」が兵庫県姫路市で開催されている。太平洋戦争時の空襲で大きな被害を受けた市中心部にあって、奇跡的に残った姫路城。城を復興のシンボルとして市民の心のよりどころにしようと始まり、今回で74回目を迎えた。

 18日には、呼び物の「姫路大名行列」が大手前通りを歩いた。市所蔵の絵図を参考に、衣装や装備を復元した。「本陣」には、殿様の乗る駕籠(かご)も再現されている。

 今年の殿様役は阪神タイガースなどで活躍した鳥谷敬さんが務めた。羽織袴姿の鳥谷さんは、沿道の声援に手を振りながら、駕籠の隣を歩いた。

 大名行列の前に登場した千姫輿(こし)入れ行列では、神戸市出身のタレント山之内すずさんが千姫役を務めた。

 この日のまつりには、東京都知事選への立候補を表明した広島県安芸高田市の石丸伸二市長も姿を見せた。地元の「広島あきたかた神楽」が披露される前のステージに上がってあいさつした。

 銀行員時代に姫路市で勤務経験がある石丸氏は「安芸高田市長として姫路であいさつするのは、これが最後になりそうです」とし、「これからも、うちの神楽と安芸高田市をよろしくお願いします」と話した。都知事選への言及はなかった。

 お城まつりは19日まで。城周辺でキッズイベントや「ひめじ良さ恋まつり」が開かれる。(宮沢崇志)

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