警視庁小松川署の50代の男性警部補と、20代の男性巡査長の捜査員2人が出張先の松山市内で4月30日、車中に置いていた捜査資料のファイルを、昨年12月下旬に発生した暴力団員が絡む傷害事件の捜査対象だった同市の20代男に盗まれていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。

松山東署が警視庁から被害届を受理して捜査を進め、今月3日に愛媛県外で男を見つけて窃盗容疑で逮捕した。ファイルは見つかっていないといい、外部に情報が流出した恐れもあるとみて、ファイルの所在や当時の詳しい状況を調べている。

捜査関係者によると、松山市郊外で男に接触しようとした捜査員が車を駐車した。一時的に無施錠で離れたため、男に車内に置いてあったファイルを盗まれたという。

警視庁の岩浅太一・組織犯罪対策総務課長は「個人情報が含まれる資料が盗難被害にあったことは遺憾。再発防止に向けて、捜査員に対する指導を徹底する」とコメントした。〔共同〕

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