披露された「白鷺の舞」

 浅草神社(東京都台東区)の初夏の風物詩、三社祭が17日、開幕した。19日までの3日間、東京・下町が一年で最も活気づく。初日は、祭りに関わるお囃子(はやし)や神社総代、芸妓(げいぎ)らが町中を列になって歩く、名物の「大行列」があった。  初夏の陽気の中、大行列の一行は大勢の見物客に見守られながら、神社周辺を練り歩いた。お囃子屋台を先頭に、伝統的な衣装に身を包んだ鳶(とび)頭の木遣(きや)り隊や「白鷺(しらさぎ)の舞」を奉納する舞い手の女性たちが続いた。  沿道の見物客に舞い手が羽根を広げて近づく場面もあった。英国から観光で訪れたレイネス・ベンジャミンさん(23)は「別世界に来たようだ。シラサギの踊りが独特で素晴らしい」と話した。

浅草寺を練る三社祭の大行列

 18日は、約100基の町会神輿(みこし)が町中に繰り出す「連合渡御(とぎょ)」がある。また、新型コロナウイルス禍で祭りに参加できなかった子どもたちに神輿を担ぐ機会を確保しようと、小学4年生~中学3年生が境内で神輿を担ぐ「子之宮」渡御を初めて実施する。  最終日は、3基の本社神輿が神社から担ぎ出される神事「宮出し」を早朝に実施した後、浅草の町を練り歩き、祭りはクライマックスを迎える。 (鈴木里奈) 

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