故湯川秀樹博士の旧邸宅を活用した交流施設「京都大学下鴨休影荘」(京都大提供)

 京都大は17日、ノーベル物理学賞受賞者の故湯川秀樹博士が晩年を過ごした京都市左京区の旧邸宅の整備工事が終わり、来賓や研究者の交流施設「京都大学下鴨休影荘」として運営を始めると発表した。湯川博士が愛したとされる庭をほぼ残した。研修や会議にも活用し、年数回、地域住民への公開も予定している。

 施設名は中国の古典「荘子」の引用で、旧邸宅の玄関に掲げられた湯川博士の自書「休影」にちなむ。長谷工コーポレーションが京大に寄付し、建築家の安藤忠雄氏が代表を務める事務所が設計を担当した。

 記者会見に同席した安藤氏は「2、3年たつと(草木が成長し)湯川博士が見た風景になる」と話した。

故湯川秀樹博士の旧邸宅を活用した交流施設「京都大学下鴨休影荘」の内部(京都大提供)

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