昨年11月、南海トラフ巨大地震の防災対策を策定する政府作業部会=内閣府

 政府は17日、南海トラフ巨大地震の防災対策を話し合う作業部会を開き、能登半島地震を受けて中断していた被害想定の見直し議論を約5カ月ぶりに再開する。能登半島地震で明らかになった課題を別の有識者会議で検証し南海トラフ地震の防災対策に反映させる方針。作業部会の議論とりまとめは今秋以降になる見通し。

 政府は2012年、最大32万3千人が死亡するとの想定を公表。14年には建物耐震化や津波避難施設の整備といった対策を10年間進め、想定死者数を8割減らすとの目標を掲げた「防災対策推進基本計画」を策定した。

 政府は、対策の進み具合を踏まえて被害想定を見直した後、基本計画を改定し新たな目標を盛り込む。

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