埼玉県警朝霞署は16日、埼玉県志木市内に住む無職女性(74)が特殊詐欺の被害に遭い、現金約1億4千万円をだまし取られたと発表した。県内の特殊詐欺の被害額としては、2014年にあった事件と並んで過去最高という。

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 署によると、3月26日に女性宅の固定電話に警察官をかたる男から電話があった。電話やSNSのメッセージで「あなたの口座が犯罪に悪用されている」「あなたに逮捕状が出ている」と伝えられたほか、検察官を名乗る男からも「資金調査でお金を振り込んでもらえれば逮捕状を取り下げることができる」と提案されたという。

 女性は3月26日~4月30日、指示通りにオンラインバンキングで複数回、指定の口座に送金。1回あたり300万~2千万円で、被害総額は約1億4千万円にのぼるという。女性は一部の送金について記憶があいまいだといい、被害額は今後増える可能性がある。

 15日に金融機関から署に連絡があり、被害が発覚した。(恒川隼)

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