茨城県は15日、出張時に正規の鉄道料金を支払わず不正乗車したとして、日立市にある出先機関で勤務する50代の男性職員を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。不正金額は総額8540円。職員は「不正乗車損害金」134万7600円をJR東日本に支払ったという。

 県によると、職員は昨年11月28日、自宅最寄りのJR水戸駅から乗車し、県北部の高萩市へ出張するため高萩駅で降車。通勤定期券の区間外となる運賃420円を支払う必要があったが、事前に準備していた別の区間の切符(190円)を使用し、改札で記録が残らない無人駅から乗車したように装っていた。

 県の調査によると、職員は昨年9~11月に10回ほど同様の不正乗車をしたうえ、グリーン料金を支払わずにグリーン車を利用したことが複数回あったことも発覚した。支払った不正乗車損害金は、JR東日本の規定に基づき、4~11月分の水戸―高萩駅間の往復運賃を3倍にした金額にグリーン車不正利用に関する金額が加算されたという。(宮廻潤子)

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