原子力規制委員会は15日の定例会合で、東京電力福島第1原発で2月に起きた汚染水漏れは、廃炉手順を定めた実施計画の「軽微な違反」と評価した。ただし、汚染水の放射能濃度や発見が遅れた場合のリスクを踏まえ「重大な違反になる恐れがあった」と指摘した。  規制委によると、漏れた汚染水は約1・5トン、推計で約66億ベクレルの放射性物質を含んでいた。汚染水浄化装置の洗浄中に、閉めておくべき弁を人為ミスで開けたままにしていたことが原因だった。  第1原発では昨年、ALPSの配管洗浄中に、作業員が廃液を浴びて被ばく。今年にはケーブル損傷で処理水の海洋放出が一時停止するなどトラブルが相次いでいる。


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