国の新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金計約10億7千万円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われた水戸京成百貨店(水戸市)の元総務部長片岡卓也被告(58)は15日、水戸地裁(村山智英裁判官)の初公判で約1億3千万円分の起訴内容を認めた。残りは今後の公判で審理する。  検察側は冒頭陳述で、コロナ禍の影響で売り上げ減少が見込まれた百貨店の元社長斎藤貢被告(66)=詐欺罪で起訴=から、従業員の給料を支払えなくなるため休業日数を水増しして申請するよう指示があったとし、「改ざんせず申請したいと伝えたが聞き入れられなかった」と経緯を指摘した。


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