中部電力は14日、愛知県新城市と設楽町で検討していた風力発電事業の検討を取りやめると発表した。調査の結果、十分な風が吹かず事業性を確保できないと判断した。

 同社は再生可能エネルギーの発電施設を手がけるOSCF(東京)と一緒に、両市町にまたがる地域に最大20基の風車を建て、8万6千キロワットを発電する計画を2022年1月に公表。計画地での風況観測調査などを進めて詳細を検討していた。

 計画をめぐっては、住民らが土砂災害などへの懸念を示し、事業の白紙撤回を求める要望書を地元自治体に提出していた。

 同社は、風力を含む再生可能エネルギーによる発電を、30年ごろに17年度比で320万キロワット以上増やす目標を立てている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。