13日正午ごろ、阿蘇市黒川の山中にある空き地に、近くの動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」の場外離着陸場を発着する遊覧ヘリコプターが不時着し、乗客の中国籍の30代の男女2人と50代の男性パイロットの合わせて3人が大けがをしました。

国の運輸安全委員会は航空事故にあたるとして、14日、現地に調査官3人を派遣し、調査を始めました。

国土交通省などによりますと、およそ7分間の遊覧を終え、離着陸場に戻ろうとしていた際、機体の後部から異音がしてエンジンの回転数が低下したため、不時着を試みたということで、14日の調査は、機体の損傷や部品の飛散の状況などを、ヘリの運航会社の関係者に確認しながら行われました。

運輸安全委員会によりますと、ヘリの周辺には「テールローター」と呼ばれる胴体の後ろの部分などが飛散していたということです。

また、機体にフライトレコーダーは積まれておらず、これまでのところ事故の原因は特定できていないということです。

運輸安全委員会の田上啓介航空事故調査官は「現場の状況から、飛散は不時着した際に起きたと思われる」と話していました。

運輸安全委員会は、15日以降もパイロットへの聞き取りや機体の詳しい調査を行い、事故の原因を詳しく調べることにしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。