米国のサックス奏者、デビッド・サンボーンさんが12日午後(現地時間)、前立腺がんによる合併症で死去した。78歳だった。公式インスタグラムで発表された。

 サンボーンさんは小児まひのリハビリとしてアルトサックスを始め、ジャズやR&B、ロックなど幅広いジャンルで活躍し、スティービー・ワンダーやデビッド・ボウイ、B・B・キングらと共演するなど人気スタジオミュージシャンになった。1975年に自身の名義では初のアルバムを発表。70~80年代のフュージョンブームをリードし、ドラマチックに歌い上げるような演奏は世界中のサックス奏者に影響を与えた。

 アルバム「ストレート・トゥ・ザ・ハート」などでグラミー賞を6回獲得。来日公演も多数行った。2018年からがんで闘病しながら活動を続け、来年の公演予定もあったという。

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