警察庁は13日、各都道府県警の刑事部長らを集めた会議を東京都内で開いた。露木康浩長官は、特殊詐欺など幅広い組織犯罪に、SNS(交流サイト)などでつながる「匿名・流動型犯罪グループ」が関わっているとして「部門や罪種にこだわることなく、警察の総合力を発揮できる体制を構築し、戦略的な取り締まりを強化してほしい」と訓示した。

露木長官は、同グループは、SNSで実行役を募集する強盗の他、繁華街の違法風俗営業など生活安全部門の事案にも関与していると指摘。対策には「全部門が自らの仕事と認識し、総力を挙げて取り組まなければならない」と述べた。

被害が急増しているSNS型投資詐欺やロマンス詐欺についても言及。被害実態の解明や、海外にあるとされる拠点情報の収集も指示した。〔共同〕

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