木造仮設住宅の建設現場(11日午前、石川県輪島市)=共同

能登半島地震で被災した石川県輪島市で、応急仮設住宅の建設現場が11日、報道陣に公開された。木造の集合住宅型で、仮設住宅として最長2年使用後、公営住宅に転用される予定。建設する工務店の担当者は「いち早く被災者に届けたい」と強調した。

輪島市立鳳至小学校のグラウンドに建設中の住宅は計107戸で、5月末の完成を見込む。壁や床には石川県産木材を中心に使い、屋根は能登地域の古い住宅で多くみられる黒瓦を採用した。

この現場を担当する熊本市の工務店「エバーフィールド」は2016年の熊本地震で、500戸以上の仮設住宅を整備した。

久原英司社長は「経験を生かして順調に進めている。一日でも早く被災者に入居してもらいたい」と話した。

石川県内では5月8日時点で5771戸が着工し、62%に当たる3557戸が完成した。木造の集合住宅型は、少なくとも約1300戸を整備する予定。〔共同〕

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