和歌山県田辺市の世界遺産・熊野本宮大社で13日、父親に肩車された稚児の行列が熊野古道を山越えする「湯登神事」があり、2~4歳の8人とその父親が参加した。稚児に神を降ろし、健やかな成長を願う祭りで、稚児は足を地に着けないのが習わし。  温泉で身を清めた稚児らは、朱色の口紅で額に神の証しである「大」の文字を書き、狩衣姿で神事に臨んだ。  田辺市の自営業中根良典さん(31)は、長男漣汰ちゃん(4)を担いだ。「坂が急で心が折れそうになったが、子の健康を祈りながら乗り越えた。歩き終え、充実感がある」と話した。15日まで続く春の例大祭の幕開けを飾った。


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