日本橋高島屋(東京都中央区)で開催中の「大黄金展」の会場で11日、販売価格約1千万円の純金製茶わんが盗まれた事件で、警視庁は13日、30代の男を任意同行し、窃盗の疑いで取り調べを始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、11日昼ごろ、展示場の一角でプラスチックケースに保管されていた純金製の茶わんが盗まれた。

 高島屋によると、盗まれたのは24金製の抹茶茶わんで、販売価格が1040万6千円(税込み)。金工作家の石川光一さんが制作したものという。

 捜査関係者によると、防犯カメラには、11日午前11時40分ごろに男に似た人物がケースから茶わんを持ち去る様子が映っていた。ケースには鍵やアラームがなかった。正午ごろに販売員が茶わんがないことに気付き、午後0時16分ごろに110番通報した。

 この人物は午後0時7分ごろに高島屋を出て日本橋駅まで歩き、千葉方面に向かう地下鉄に乗って逃げたという。(藤田大道、三井新)

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