素っ気ない「塩対応」ではなく、塩分とまじめに向き合う食堂です――。生活習慣について考える高血圧啓発イベント「塩対応食堂」が9日、東京都千代田区有楽町2丁目の有楽町駅前広場であり、1食あたり2グラム未満に減塩した丼やうどんが無料で振る舞われた。

 17日の「世界高血圧デー」を前に、治療アプリの開発に取り組むベンチャー企業「キュア・アップ」(本社・東京都中央区)が実施。医療機関で使われているスマートフォン用の「高血圧治療補助アプリ」のデモ体験のほか、「塩対応メニュー」を試食できるキッチンカーが登場し、会社員や買い物客らが足を止めていた。11日まで。

 高血圧症患者は国内に約4300万人いると推定される。健康づくりの指針を定めた厚生労働省の「健康日本21(第三次)」で、食塩摂取量の目標値を大人は1日7グラムと定めた。同社社長で医師の佐竹晃太(こうた)さん(41)は「減塩など高血圧治療に新しいオプションとしてアプリを役立てていきたい」と話した。(石平道典)

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