ウクライナの首都キーウ市の当局は20日、ロシア軍が極超音速ミサイルだとする「キンジャール」や弾道ミサイルで攻撃を行ったと明らかにしました。

キーウ市によりますと、ミサイルは迎撃されたものの、破片が住宅や車に落下するなどして、これまでに1人が死亡、13人がけがをしました。

また、ウクライナ外務省の報道官は記者会見で、今回の攻撃で、キーウ市内にあるポルトガルやアルゼンチンの大使館などが入った建物が被害を受けたと明らかにしました。

これについてウクライナのシュミハリ首相はSNSに「結束して強力な対応をとることだけが、この戦争を終わらせることができる」と投稿し、国際社会に対し、断固とした対応をとるよう求めました。

現場近くに住む女性は「防空警報が発令された2秒後に非常に大きな爆発音がした。侵攻開始以降、こんな大きな爆発はめったにない。驚いて荷物をとって外に出た」と話していました。

また、別の男性は「すぐ近くで何かが爆発し、アパートが破壊され、窓ガラスが粉々になったのがわかった。ぞっとした」と話していました。

被害はポルトガルやアルゼンチンなどの大使館など

20日のロシア軍によるウクライナの首都キーウへのミサイル攻撃では、各国の大使館などが入った建物が被害を受けました。ウクライナ外務省のティーヒー報道官によりますと被害を受けたのは、ポルトガルやアルゼンチンなど、6つの国や地域の大使館などだということです。

このうちポルトガル外務省は声明を発表し「外交施設を標的にしたり、被害を与えたりすることは絶対に容認できない」としてロシアを強く非難していて反発が広がっています。

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