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ゼレンスキー大統領 トランプ氏就任後 停戦向け協議を

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ベルギーの首都ブリュッセルでEU=ヨーロッパ連合の首脳会議に出席したあと、記者会見を行いました。

この中で、ゼレンスキー大統領は「ロシアとの停戦を実現するには、停戦後に何が起きるのか見通しがつかなければならない。トランプ氏の大統領就任を待ち、プーチン氏をどのようにして止めるのか真剣な計画を立て始めたい」と述べ、トランプ次期大統領が来月20日に就任したあと、ロシアとの停戦を実現するための具体的な協議を、欧州各国と行いたいとの考えを示しました。

また、ゼレンスキー大統領はロシアとの停戦を実現させ、和平交渉を始めるには、将来のロシアによる侵攻を抑止し、ウクライナの安全が確保されることが必要だと訴えていて、ヨーロッパの一部の国は、停戦が実現した場合の軍の部隊の派遣を提案しています。

これについて、ゼレンスキー大統領は「NATO=北大西洋条約機構に加盟するまでの代替案となりうる」と述べ、今後さらに詳細な協議を進めたい考えを示しました。

ロシア国防省 “新たに2つの集落を掌握”

ロシア軍が攻撃を続けているウクライナ東部のドネツク州の状況について、ロシア国防省は19日、新たに2つの集落を掌握したと発表しました。

こうした中ウクライナ軍のシルスキー総司令官はSNSで、イギリス軍のトップ、ラダキン参謀長と電話会談を行ったと明らかにしました。

シルスキー氏はラダキン氏に対し、前線の状況について「依然として非常に厳しい」と説明したうえで、「ここ数日、ロシア軍は複数の地域で再び同時に攻勢を強めている」と伝えたと明らかにしました。

ウクライナ軍参謀本部 “ロシア南部の製油所を攻撃”

ウクライナ軍参謀本部はSNSで、ロシア南部ロストフ州にある製油所を攻撃したと19日、発表しました。

それによりますと、製油所はロストフ州で唯一操業していて、ロシア軍に対する補給を担っていたということで、攻撃によって火災が発生したとしています。

これについてロシア国防省は製油所に攻撃を受けたとしたうえで、ウクライナ軍がアメリカから供与された射程の長いミサイル「ATACMS」6発や、イギリスから供与された巡航ミサイルの「ストームシャドー」4発を使用したと主張しました。

ロシア国防省は、すべての「ATACMS」のほか、「ストームシャドー」4発のうち3発を迎撃したとしたうえで、今後、報復措置を取るとしています。

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