台湾の中央通信は19日に、業界関係者の話として、ホンハイ精密工業が日産自動車に株式の取得を打診したものの同意が得られなかったことから、現在の筆頭株主であるルノーと株式取得に向けて交渉していると伝えました。
交渉にあたっては、EV事業の責任者で、かつて日産で経営幹部を務めた関潤氏がフランスに派遣されているとしていて、ホンハイとしては、日産から招き入れた関氏を通じて交渉を有利に進めるねらいもあるとみられます。
一方、日産は、ホンダとの経営統合に向けた協議を進めていて、来週にも基本合意書を締結し、具体的な交渉に入る見通しです。
関係者によりますと、ホンハイは、日産の株式を取得するなどして経営に参画しようと、水面下で検討していたということで、ルノーとの交渉が、ホンダと日産の経営統合に向けた協議にどのような影響を与えるかも注目されます。
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