厨房機器大手のホシザキは19日、食品加工工場で使われる冷蔵設備や加工機械などを製造・販売しているベトナム企業を子会社化すると発表した。連結子会社を通じて買収する。東南アジアに製造拠点を獲得することで供給コストや地政学リスクを抑え、成長する同地域での商圏拡大をねらう。
買収するのはアジア・リフリジレーション・インダストリー・ジョイントストックカンパニー(アリコ、ホーチミン市)。買収額は2244億ベトナムドン(約13億円)で、発行済み株式の51%を取得する。取得は2025年2月末を予定する。
買収後にホシザキはアリコの既存工場に投資し、26年前半をめどにホシザキブランドの業務用冷蔵庫の生産を始める計画だ。現在、東南アジア向けの製品は中国で製造しているが、東南アジア初の製造拠点を得ることで納期の短縮や物流コストの削減、地政学リスクの回避につなげる。
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