フランスのサルコジ元大統領は、2007年の大統領選挙でのみずからへの違法献金疑惑をめぐり、捜査の情報を得ようと検察官に人事での口利きを持ちかけたとして贈賄などの罪に問われていました。
サルコジ元大統領側は無罪を主張していましたが、裁判所は1審と2審で元大統領に対し、禁錮3年とした上で、このうち2年は執行を猶予し、1年の実刑とする判決を言い渡していました。
元大統領側はフランスの最高裁判所にあたる破棄院に上告していましたが、18日、破棄院は上告を棄却し、禁錮1年の実刑判決が確定しました。
フランスメディアによりますと、サルコジ氏は収監されない代わりに、大統領経験者としては初めて、位置を監視するための電子ブレスレットをつけられ、自宅に留め置かれるということです。
サルコジ氏は18日、SNSに「私は完全に無実だ」と投稿し、非難しました。
サルコジ氏をめぐっては、この事件とは別に2007年の大統領選挙でリビアの独裁者だったカダフィ大佐側から違法な選挙資金を受け取った疑いなどでも裁判が行われる予定です。
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