韓国のユン・ソンニョル大統領が宣言した「非常戒厳」をめぐり、捜査機関は関与した軍の幹部への捜査を進めていて、警察などの合同捜査本部は新たに18日、軍の情報司令官を拘束しました。
捜査が進むなかで、今月3日の「非常戒厳」の宣言に至る経緯も明らかになってきています。
複数の韓国メディアによりますと、先週逮捕された、当時の軍の防諜司令官は検察の取り調べに対して、「ユン大統領は先月初めの段階で『非常戒厳』を宣言する意向をキム・ヨンヒョン前国防相に伝えていたと聞いている」と供述しているということです。
ユン大統領は、先月中旬に南米ペルーで開催されたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席しましたが、この司令官の供述によれば、ユン大統領はAPECの首脳会議を欠席して「非常戒厳」を宣言する案も前国防相と話し合っていたということです。
こうした供述がユン大統領への捜査にも影響してくるとみられています。
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