【台北=共同】対中融和路線の台湾最大野党、国民党に所属する馬英九元総統が18日、中国訪問を始めた。台湾メディアによると、黒竜江省ハルビンで同日中にも中国国務院(政府)台湾事務弁公室トップの宋濤主任と会談する予定。馬元総統の訪中は3度目。
馬氏は台湾北部・桃園国際空港で18日「両岸(中台)関係は私が執政していた時期よりもはるかに緊張している」と述べ、与党民主進歩党(民進党)政権をけん制。「両岸の青年交流を推進し、平和の架け橋をつくる」と述べた。
馬氏は学生らを率い26日までの日程でハルビンのほか四川省成都も訪れ、交流行事に参加する。ハルビンでは細菌兵器の開発を進めた旧日本軍の731部隊に関する展示施設も見学する予定。
馬氏は23年3〜4月、総統経験者として初めて中国を訪問。今年4月にも訪中し、北京の人民大会堂で習近平国家主席と会談した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。