台湾の馬英九元総統は、中国側の招きに応じて18日から今月26日まで東北部の黒竜江省ハルビンと内陸部の四川省成都を訪問します。

馬元総統の中国訪問は3回目で、台湾の学生たちとともに中国の学生との交流行事に参加するほか、旧日本軍で細菌戦などの研究を行っていたとされる「731部隊」関連の施設を訪れるということです。

馬元総統は、出発前に報道陣の取材に応じ「青年交流を推進して平和の懸け橋となり政治的な険悪さを乗り越える」と述べました。

中国は台湾周辺で大規模な軍事演習を繰り返し、今月も多数の艦艇を連日展開するなど、「台湾独立派」とみなす民進党の頼清徳政権への圧力を強めています。

中国としては最大野党・国民党に所属し、「台湾と中国大陸はともに1つの中国に属する」という立場の馬元総統を招いて交流を進めることで民進党をけん制するねらいがあるとみられます。

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