【サンパウロ共同】ブラジル連邦警察は14日、ルラ政権の発足阻止を狙ったクーデター未遂事件の捜査を妨害した疑いで、ボルソナロ前政権で国防相を務めたブラガネット容疑者を逮捕した。地元メディアが報じた。警察は11月、クーデターを企てたとしてブラガネット容疑者やボルソナロ前大統領らを最高裁に告発していた。
ブラガネット容疑者は2021〜22年に国防相を務め、22年の前回大統領選で副大統領候補にもなったボルソナロ氏の側近。26年の次期大統領選への出馬に意欲を示すボルソナロ氏にとって、大きな痛手になりそうだ。
容疑は証拠収集を妨げた疑い。ブラガネット容疑者はクーデター計画への関与を否定している。
警察は、ボルソナロ氏が再選を目指した22年の大統領選でルラ現大統領に敗北したことを認めず、権力維持を目的に側近らとルラ氏の暗殺を含むクーデターを企てたとみて捜査。ブラガネット容疑者が中心的な役割を果たしたとみている。警察は計画に関与した計40人を告発し、検察が起訴の是非を検討している。〔共同〕
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。