アメリカのトランプ次期大統領は、ウクライナが欧米から供与された射程の長いミサイルでロシア領内を攻撃していることについて、12日、公開されたアメリカの雑誌「タイム」とのインタビューで「戦争をエスカレートさせ、状況を悪化させているだけだ」と批判しました。

これについて、ロシア大統領府のペスコフ報道官は13日、記者団に「われわれの立場と完全に一致している」と述べて歓迎しました。

そのうえで「時間がたてば分かる。次期大統領が就任するのを待とう」と述べ、トランプ氏が就任後、どのような政策を打ち出すのか慎重に見極める考えを示しました。

一方、トランプ氏がNATO=北大西洋条約機構のあり方を見直すとしている中、NATOのルッテ事務総長は12日、ベルギーの首都ブリュッセルで演説し、ロシアの脅威を念頭に「戦時の考え方に移行し、国防のための生産と支出を増やす時だ」と述べました。

トランプ氏がヨーロッパのNATO加盟国に対してさらなる国防費の支出を求めていることも背景にあるとみられ、トランプ氏の言動に早くも大きな関心が集まっています。

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