催しは広島に投下された原爆で親を失った男性の体験を語り継いでいる「被爆体験伝承者」の鎌田真さんが12日、首都オスロの「ノーベル平和センター」で開きました。

授賞式に合わせて現地入りした鎌田さんは訪れた市民や観光客に折り紙を手渡し、手本を見せながら折り鶴の折り方を説明しました。

また、被爆から10年後に白血病と診断され、病気の回復を祈って折り鶴を折り続けた佐々木禎子さんについて触れ、千羽鶴の意味を伝えていました。

参加者の中にはうまく折れず、やり直す人もいましたが、鶴の形ができあがると手のひらにのせて笑顔を見せていました。

地元の23歳の男性は「みんなで鶴を折っていると、少しずつ平和が近づいてくるような気がする。小さな一歩だが、努力を続ければいつか世界平和が達成できると思う」と話していました。

鎌田さんは「ここで折り鶴の折り方を覚えた人がほかの人にその意味とともに折り方を教え、つなげていってくれたらうれしい。平和のシンボルとして羽ばたいていってほしい」と話していました。

「ノーベル平和センター」では今後、見学に訪れる地元の小学生たちにも折り鶴作りを体験してもらう予定だということです。

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