中国の税関当局が10日発表した先月の貿易統計によりますと、輸出額はドル換算で去年の同じ月と比べて6.7%増えました。
輸出額の増加は8か月連続です。
主要な貿易相手の東南アジア向けが大きく伸びたことや、アメリカやヨーロッパ向けも増えたことが主な要因で、関税の引き上げを掲げるトランプ氏がアメリカ大統領に就任する前に駆け込みで輸出する動きが広がっているという指摘も出ています。
一方、輸入額は去年の同じ月と比べて3.9%減りました。
不動産不況の長期化などを背景にした国内需要の停滞を反映しているものとみられ、輸出が中国経済を支える構図となっています。
ただ、欧米で中国製のEV=電気自動車への関税を引き上げる動きが出ていることに加え、トランプ次期大統領の就任以降、米中間の貿易摩擦が激化することへの懸念も出ていて、輸出の先行きには不透明感が広がっています。
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