去年5月、ニューヨークの地下鉄の車内で黒人の男性の首を絞めて死亡させたとして、白人の元海兵隊員が過失致死などの罪に問われた裁判で、9日、陪審員は無罪の評決を下しました。

評決の理由は明らかにされませんが、アメリカメディアによりますと、これまでの裁判で、検察側は、元海兵隊員は男性がぐったりしたあとも執ように首を絞め続け、過剰な暴力だったなどと主張していました。

一方、弁護側は、男性が車内で大声を上げていたため元海兵隊員はほかの乗客を守ろうとしたなどと主張していました。

今回の評決を受け、検察側は9日、「陪審の手続きと陪審員たちの評決を尊重する」という声明を発表しました。

事件をめぐっては、当時、捜査当局の対応が遅かったのは人種差別によるものだなどとして抗議活動が行われるなど議論を呼んでいました。

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