アメリカのトランプ次期大統領は8日、SNSへの投稿で、ウクライナへの侵攻をめぐって「ロシアの兵士60万人近くがけがをしたり、死亡したりした。ウクライナ側は40万人というとんでもない数の兵士と、さらに多くの市民を失った」と主張しました。

これに対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「ウクライナ側の解釈に沿ったものだ。実際の数字とは全く異なる。ウクライナ側の死傷者はロシア側の何倍も大きい」とするコメントを出して反論しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ウクライナ軍の戦場での死者は4万3000人で、負傷した兵士を治療した件数が37万件にのぼっていると明らかにしましたが、ロシア側はおととし9月の時点で死者数が5937人と発表して以降、数字を更新していません。

一方、アメリカのオースティン国防長官は7日「ロシアは、プーチンのばかげた行為に途方もない代償を払っている」と述べ、ロシア側の死傷者は少なくとも70万人に達し、軍事侵攻に費やした金額は2000億ドル以上、日本円で30兆円以上にのぼると指摘しています。

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