トランプ氏はウクライナ侵略に触れ、即時停戦を呼びかけた=AP

トランプ次期米大統領は8日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でシリアのアサド政権崩壊について「アサドは去った。頼みのロシアにも守ってもらえなかった」と投稿した。政権を支えたロシアが「ウクライナ(侵略)のためにシリアに関する関心を完全に失った」と指摘した。

ロシアとともにアサド政権を支援してきたイランについても、イスラエルとの戦いで「弱った」との認識を示した。

ウクライナ侵略によるロシア、ウクライナ双方の人的被害にも触れ「あまりにも多くの命が不必要にむだにされ、多くの家族が引き裂かれた。このままではさらに事態が大きく、悪化する」と懸念を示し「ただちに停戦し、交渉を始めるべきだ」と訴えた。「中国が助けになる」とも述べた。

米国はアサド政権を批判し、反体制派の一部を支援してきた。トランプ氏は前政権時代の2017年、アサド政権が反体制派地域で化学兵器を使用した疑いを受けてシリア政府軍の基地を空爆した。

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