ロシア ウクライナ 情勢(12月6日の動き)

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ウクライナ情勢 ロシアによる軍事侵攻 最新情報・解説 - NHK特設サイト

プーチン大統領 中距離弾道ミサイル ベラルーシに配備可能性示す

ロシアのプーチン大統領は、新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」を来年にも同盟国ベラルーシに配備する可能性があるとの考えを示し、ウクライナや欧米を暗に威嚇しました。

プーチン大統領は6日、同盟国ベラルーシの首都ミンスクを訪れ、ルカシェンコ大統領とともに両国の防衛のための相互義務を定めた安全保障条約に署名しました。

署名後の会見で、ルカシェンコ大統領は、ロシアが11月ウクライナに向けて発射した新型の中距離弾道ミサイル「オレシュニク」をベラルーシに配備するようプーチン大統領に要請しました。

これに対しプーチン大統領は、多数の「オレシュニク」を発射すれば、核兵器と同様の破壊力があるとその威力を誇示しました。

そして、来年後半にもベラルーシに配備することができると応じ、ウクライナや欧米を暗に威嚇しました。

一方、ロシア大統領府の報道官は、プーチン大統領が12月19日に、年末恒例の大規模な記者会見と国民からの質問に直接答えるイベントをあわせて行うと発表しました。

来年2月で3年となるウクライナ侵攻や、来年1月に発足するアメリカのトランプ政権との関係をめぐる発言が焦点となります。

ウクライナ首都キーウ クリスマスツリー点灯式1日も早い平和望む

ウクライナの首都キーウでクリスマスツリーの点灯式が行われ、訪れた人からは1日も早い平和を望む声が聞かれました。

ウクライナの首都キーウの中心部にある聖ソフィア大聖堂の前の広場には高さおよそ12メートルのクリスマスツリーが設置され、6日、点灯式が行われました。

ウクライナではロシア正教会と同じ暦が使われていましたが、ロシアへの強い反発の中、去年からローマ・カトリック教会などと同じ暦を使うことが決まり、クリスマスはことしも12月25日です。

6日のキーウは雪が降り気温は氷点下となりましたが、白いツリーがカウントダウンとともに青色にライトアップされると集まった人たちは歓声を上げ、ツリーを背景に笑顔で写真を撮る様子もみられました。

弟が軍に動員されているという30代の女性は、「以前はクリスマスを家族で一緒に祝っていましたが、今はツリーを見に来るだけです。私たちが勝って戦争が終わり、兵士たちが全員、健康で無事に帰ってくることを願っています」と話していました。

また、30代の男性は、「クリスマスを祝っている間にどこかで誰かが亡くなってしまうことは理解しがたく、とてもつらいことです。ウクライナだけでなく世界が平和になってほしい」と話していました。

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