【ナイロビ=共同】アフリカのコンゴ(旧ザイール)南西部でインフルエンザに似た症状の病気が広がり、英BBC放送は4日、少なくとも79人が死亡したと報じた。300人以上が感染しているとみられ、コンゴ当局は原因不明だとしている。世界保健機関(WHO)が状況を調査している。
BBCなどによると、死者の大半は15〜18歳の若年層で、高熱やせき、激しい頭痛などの症状が確認された。医薬品の不足で十分な治療を受けられず、自宅で死亡する人が相次いでいるという。患者は増加傾向で、地元保健当局は住民に人混みを避けるよう指示して警戒を強めている。
WHOの担当者はBBCに対し、現地に調査チームを派遣したと明らかにした。検体の採取を進め、原因解明を急ぐ。
アフリカでは今年に入り、コンゴを中心にエムポックス(サル痘)の感染が拡大。アフリカ連合(AU)の疾病対策センター(CDC)によると、11月末時点で20カ国から感染が報告された。疑い例を含め計5万6千件を超え、1100人以上が死亡している。
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