目次

  • イスラエルとハマス 妥協点を見いだせるかが焦点に

  • ガザ地区南部でイスラエルの空爆による死者か

イスラエルとハマス 妥協点を見いだせるかが焦点に

ガザ地区をめぐるイスラエルとハマスの間での戦闘の休止と人質の解放に向けた交渉についてエジプトのメディアはハマスの代表団が4日、エジプトに到着したと伝えました。

エジプトにはアメリカのCIA=中央情報局のバーンズ長官が到着したとロイター通信が伝えているほか、エジプトとともに仲介役を担ってきたカタールの代表団がカイロに向かうとアルジャジーラが伝えていて、詰めの交渉が行われるものとみられます。

ハマスは3日の声明で代表団の派遣について合意に達するため前向きな姿勢で臨むなどとしていますが、完全な停戦を求めるハマス側と一貫してハマスの壊滅を目指すイスラエルの立場には隔たりがあり、双方が妥協点を見いだし、折り合うことが出来るのかが焦点です。

交渉の動きの一方で、イスラエル軍はガザ地区での攻撃を続けています。地元のメディアは4日、広い範囲でイスラエル軍が空爆などを行い、子どもや女性を中心に数十人の死傷者が出ているなどと伝えていて、犠牲者の増加に歯止めがかからない状態が続いています。

ガザ地区南部でイスラエルの空爆による死者か

イスラエル軍によるガザ地区での攻撃は続いていて、地元のメディアは3日、多数の避難者を含むおよそ120万人が身を寄せる南部ラファにある住宅がイスラエル軍による空爆を受け、子どもや女性を含む少なくとも6人が死亡し、ほかにも複数のけが人が出ていると伝えています。

地元の保健当局は3日、これまでに3万4622人が死亡したと発表し、死傷者の数は増え続けています。イスラエルのネタニヤフ首相はラファへの地上作戦を強行する構えを崩していませんが、OCHA=国連人道問題調整事務所の報道官は3日、会見で、「攻撃が行われれば住民の虐殺になりかねずガザ地区全体への人道支援にとっても深刻な打撃になりかねない」と述べ、イスラエル側に自制を求めました。

英 イスラエルの2団体と入植者4人に制裁科すと発表

イギリス外務省は3日、パレスチナのヨルダン川西岸でパレスチナ人に暴力を振るったり扇動したりしたとして、イスラエルの2つの団体と入植者4人に資産凍結などの制裁を科すと発表しました。

対象となるのは、ヨルダン川西岸でパレスチナ人への暴力を扇動したなどとされる2つの過激派グループと、住民への暴力や性的暴行に関与したなどとされる入植者4人です。

イギリスがヨルダン川西岸での暴力を理由に制裁を科すのはことし2月に続いて2回目で、キャメロン外相は「過激派の入植者は安全と安定を損ない、平和への展望を脅かしている。イスラエル当局は責任者を取り締まらなければならない」と非難し、必要に応じてさらなる措置をとるとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。