米インド太平洋軍は3日、ハワイで司令官の交代式を開いた。アキリーノ前司令官が退任し、パパロ海軍大将が新司令官に就任した。

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 パパロ氏は式典で演説し、「中国による問題行動と、急速な軍備増強という複雑な問題に直面している」と指摘。「我々は、中国のますます強引で、拡張主義的な主張に対応する準備を整えなければならない」と強調した。ロシアと北朝鮮については「平和と安定や秩序を脅かしている」と指摘。「自由で開かれたインド太平洋」を維持するために、同盟国や友好国と協力する姿勢も示した。

 インド太平洋軍はハワイに司令部があり、在日米軍も傘下に置く。パパロ氏は2021年からインド太平洋軍の指揮下にある太平洋艦隊の司令官を務めた。

 オースティン米国防長官、木原稔防衛相、豪州のマールズ国防相、フィリピンのテオドロ国防相はインド太平洋軍の司令官交代式に先立ち2日、ハワイで防衛相会談を開き、南シナ海での中国によるフィリピン船舶への妨害行為に「深刻な懸念」を表明した。(ワシントン=清宮涼)

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