ロシア・ウクライナ情勢(12月2日の動き)
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独ショルツ首相「いつまでもウクライナを支える」連帯を強調
ドイツのショルツ首相は2日、2年半ぶりにウクライナの首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領とともにロシアによる侵攻で亡くなった兵士を追悼したあと首脳会談を行いました。
このあとの共同会見でショルツ首相は、12月中にウクライナに防空システムなどの供与を行うと表明する一方、ウクライナ側が求めていた射程が500キロの巡航ミサイル、タウルスの供与についてはあらためて慎重な姿勢を示しました。
一方、ゼレンスキー大統領は「共通点をもてるように常に努力している」と述べ、引き続き供与を働きかける考えを示しました。
また、ショルツ首相は11月にロシアのプーチン大統領と行った電話会談について触れ、軍事侵攻をやめるよう迫るとともに「ドイツがウクライナの支援を減らすつもりはないことを伝えた」と述べました。
そのうえで「ここキーウからプーチンへの私のメッセージは明確だ。ドイツはいつまでもウクライナを支える」と述べ、ウクライナとの連帯を強調しました。
この電話会談をめぐっては、ゼレンスキー大統領がこれまで「ロシアは孤立させるべきだ」などとして、ショルツ首相を批判していました。
ショルツ首相 戦闘で亡くなった兵士を追悼
ドイツのショルツ首相とウクライナのゼレンスキー大統領は2日正午すぎ、首都キーウ中心部の独立広場をともに訪れました。
独立広場には軍事侵攻で戦死した兵士の名前が書かれた国旗などがたてられていて、2人はウクライナの国旗とろうそくを置き、戦闘で亡くなった兵士を追悼しました。
北朝鮮 重要会議を今月下旬に開催へ 米やロとの関係言及に注目
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは3日、党政治局の決定として中央委員会総会を12月下旬に開催すると伝えました。
総会では「来年の闘争の方向性を確定し、重要問題を討議、決定する」としていて、今後の政策方針が示される見通しです。
去年12月に開かれた総会で、キム・ジョンウン(金正恩)総書記は、軍事偵察衛星の打ち上げ計画や、韓国を平和統一の対象ではなく敵対的な国家として位置づけることなどを明らかにしていました。
今回の総会の議題は明らかにされていませんが、アメリカのトランプ次期政権や、軍事協力を深めるロシアとの外交方針、それに来年で5年目となる「国防5か年計画」に沿った核・ミサイル開発でどのような言及があるのか注目されます。
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