羽田空港ではミラノ線の就航式典が開かれた(2日、東京都大田区)

全日本空輸(ANA)は3日、羽田空港とイタリア・ミラノのマルペンサ空港を結ぶ路線を新規に就航した。欧州の都市への新規就航は2019年2月のウィーン以来、約6年ぶり。両国間での観光客の移動のほか、ビジネスでの出張や貨物輸送を含めた幅広い需要を見込む。

ANAの羽田ーミラノ路線は日本の航空会社として、日本とイタリアを結ぶ唯一の路線となる。もともとミラノへは20年夏の就航を予定していたが、新型コロナウイルス禍の影響で4年ほど遅れた。

ANAは24年1月からイタリアの国営航空ITAエアウェイズ(旧アリタリア航空)と共同運航(コードシェア)をしており、ミラノからは34カ国の76地点に共同運航便を展開する。ANAは7月からマルペンサ空港に乗り入れるイタリアの鉄道会社、トレニタリアとも提携しており、同空港から鉄道でイタリア国内25都市や、欧州各国の主要都市への移動がしやすい。

2日夜に羽田空港で開かれた就航記念式典でANAホールディングスの平沢寿一専務執行役員は「ミラノは日本人にとって非常に魅力的な都市だ。ビジネスと観光の両面で多くの方に利用してもらえると期待している」と語った。

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