「インテル」 ゲルシンガーCEOが退任 AI向け出遅れ業績低迷

これはインテルが2日、発表したものです。

ゲルシンガー氏は2021年からインテルを率いてきましたが、他社の製造を請け負う部門で苦戦が続いたことに加え、AI向けの半導体の開発に出遅れたことで業績が低迷し、ことし7月から9月までの決算では166億3900万ドル、日本円でおよそ2兆5000億円の最終赤字を計上していました。

業績の低迷を受けて、会社は、従業員全体の15％にあたるおよそ1万5000人の削減を打ち出したり、他社の半導体の製造を請け負う部門の分社化によって外部からの資金が調達しやすいようにしたりするなど、構造改革を進めていました。

ゲルシンガー氏は「現在の市場にインテルが対応できるよう、厳しいながらも必要な決断を下してきたこの1年は、われわれにとって困難な1年だった」とするコメントを発表しました。

会社は今後、新たなCEOのもとで経営の立て直しを進めることになりますが、半導体をめぐる激しい競争が続く中で再建には時間がかかることも予想されます。