【ワシントン=共同】トランプ次期米大統領は1日、アラブ・中東問題担当の大統領上級顧問にレバノン系米国人のマサド・ブーロス氏を指名すると発表した。ブーロス氏は実業家で、トランプ氏の次女ティファニー氏の義父。大統領選でアラブ系の票取りまとめに貢献したほか、米メディアによると、パレスチナ自治政府とトランプ氏側との連絡役を担っているという。
トランプ氏が子どもの義父を要職に登用したのは2人目。11月30日には、第1次政権で大統領上級顧問だった娘婿ジャレッド・クシュナー氏の父、チャールズ・クシュナー氏を駐フランス大使に指名すると発表した。
トランプ氏は大統領選で中東での紛争を終わらせると明言。声明でブーロス氏について「巧みな交渉者で、中東における平和の揺るぎない支持者だ。米国の利益の強力な擁護者となる」と強調した。ブーロス氏は、中東担当特使に指名された不動産投資家ウィットコフ氏と共に中東政策に取り組むとみられる。
ロイター通信によると、ブーロス氏はレバノン生まれで、10代で米国に移住。祖父と父はレバノン政界の要人で、自身も親イラン民兵組織ヒズボラを含め幅広いつながりがあるという。
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