フランスは太平洋などでの多国間演習に空母打撃群を派遣することを決め28日、南部トゥーロンの海軍基地で、空母「シャルル・ドゴール」の出港の様子を報道陣に公開しました。
「シャルル・ドゴール」は全長260メートルあまり、最大40機の航空機を搭載できる原子力空母で、出港を前に飛行甲板の上では、点検作業などが行われていました。
フランス海軍によりますと、今回の空母打撃群にはフリゲート艦3隻や潜水艦なども加わり、あわせておよそ3000人が参加するということです。
予定ではこのあとインド洋を横断し太平洋まで航行するということでインドネシア周辺のインド洋や太平洋では、日本の海上自衛隊や、アメリカ海軍などとも共同訓練を行う見通しです。
指揮官を務めるマラール少将は、海洋進出を強める中国を念頭に「国家による力の行使が世界で公然と行われ、緊張や不均衡の原因となっている。領土の拡張を目指すのではなく対話や航行の自由の維持こそが解決策だ」と述べ、けん制する構えを見せました。
ヨーロッパでは、ことし8月にイタリアの空母が日本に寄港するなど、インド太平洋地域への積極的な関与が続いてます。
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