パナソニックは27日、給湯機器の製造・販売を手掛ける米AOスミスと協業すると発表した。パナソニックが生産した家庭用給湯器などをAOスミスが2025年から米国で販売する。北米では29年から家庭用給湯器の環境規制が強まる。現地企業と組んで環境規制に対応した商品を供給し、米国市場の開拓に乗り出す。

7月1日付でパナソニック傘下の空質空調社の社長に就任した片山栄一氏は27日、日本経済新聞社などの取材に応じ、協業の狙いを「米国ではガスをベースとした給湯器が主流だが、規制により電気をベースとした給湯器への切り替え需要がうまれる」と説明した。

パナソニックホールディングスはグループの重点事業に位置づけるヒートポンプ暖房事業を欧州で展開するが、最近は欧州各国の補助金減少などを受け苦戦を強いられている。パナソニックは給湯器の販売を機に将来、米国でヒートポンプ暖房を手掛けることも視野にいれる。

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