パキスタンでは、汚職の罪などで有罪判決を受け刑務所に収容されているイムラン・カーン元首相の釈放などを求め、カーン氏が率いる野党「正義運動」の各地の支持者が今月24日からイスラマバードに向けて大規模なデモ行進を続けています。

パキスタン内務省は26日に声明を発表し、デモ隊と治安部隊がイスラマバードの路上で衝突し、これまでに治安部隊の4人が死亡したことを明らかにしました。

シャリフ首相も声明を発表し「平和的な抗議ではなく、過激主義だ」と述べ、デモ隊を強く非難しました。

「正義運動」の支持者らはカーン氏が釈放されるまでイスラマバードで抗議デモを続けるとしていて、パキスタン政府は、さらなるデモの激化に備えて首都の主要道路を封鎖するとともに、携帯電話の通信の一部を遮断するなど厳戒態勢を敷いています。

パキスタンの日本大使館は、在留邦人に対し、状況が落ち着くまで不要不急の外出を控えるなど注意を呼びかけています。

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